部品表(BOM:Bill of Material)
■部品表、またはBOMってご存知ですか?
BOMとは、Bill of Materialsの略です。
日本語で言うと部品表とか部品構成表とか呼んでいます。
部品表と呼んでいる場合が多いですね。
JISでは、部品表ではなく部品構成表と呼んでいます。
JISでは、次のように定義されています。
「各部品(製品も含む)を生産するのに必要な子部品の種類と数量を示すリスト。」
です。
製品別の生産計画から、部品・材料がいくつ必要かを計算するための部品の構成のデータです。
組み立て製造業には、絶対に必要ですね。
製品から、材料や部品の必要量を計算するときには、絶対に必要です。
生産管理システムや購買管理システムには、大体あります。
一般的には、生産管理システムが持っている場合が多いです。
材料や部品がないと製品を組み立てることができません。
部品が、数千点なんかなると必要数の計算は手計算ではできません。
コンピュータで計算する必要があります。
材料や部品の必要数量の計算を部品展開と呼んでいます。
その後、正味の材料や部品の発注する必要数量を計算します。
これを所要量計算と呼んでいます。
部品表(BOM)には、2種類あります。
サマリ型とストラクチャ型です。
- ■サマリ型とは、構成部品の数のみ入力します。
例えば、
Aを1個、生産するには、部品Bが3個と中間製品Cが1個必要だとします。
中間製品Cは、部品Bが2個必要だとします。
このとき、サマリ型では、A製品1個に対して部品Bが5個必要だと入力します。
必要な部品の数だけ計算することができます。
- ■ストラクチャ型では、中間製品も入力します。
上の例ですと
A--+-----------B X 3
+---C X 1---B X 2
この構成で入力します。
これを、コンピュータでCの中間製品の必要数量とBの部品の必要数量を計算します。
システムの中には、CやBの工数や標準リードタイムを入力できるものもあります。
製品の生産計画に基づいて、いつ中間製品Cや部品Bが必要なのか計算することができます。
部品表は、どの材料や部品が、どの製品に使用されているのかを、把握することができます。
とても重要なデータです。
●「購買管理システム」の関連ページです。
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10:202004